長い友達関係の果てに起こった結婚前のハプニング

By | 2015年6月3日

当時付き合い始めの彼からの誠実なアプローチで、半同棲生活をスタートさせたばかりの頃のことです。

営業先で、今後フォローしなければいけない顧客リストを手に、引き継ぎの挨拶周りをしていました。
一人だけ、なかなかお会いすることのできない方がいて、やっとその方を見つけられた時に『やっと見つけれた!』という感情と、
名前だけでは想像できなかったいい印象を持って、不思議な感激のような気持ちになりました。

後日、今後のフォローのためにアポイントを依頼すると、商談後に食事に誘われました。
私としては、彼氏と暮らしている家に急いで帰らなければという気持ちもありましたが、
これもフォローの一環かと割り切って食事に出かけました。

その顧客の方とは、いい意味で、友達のような兄のような何でも話せる関係にはなりましたが、恋愛感情は抱いていませんでした。

それからしばらく、同棲中の彼との仲も雲行きが怪しくなり、出ていきたいけれど、帰る場所がないと思い悩みながら生活をしていました。
ある日、とても激しい喧嘩になって家を飛び出し、ふと自分の友達ではなくその兄のように頼りがいのある顧客の方に電話をしてしまった自分がいました。

電話口で、夜中にも関わらず『どうしたの?』という声にすごくホッとしたことを覚えています。

同棲中も、今後将来をともにするなら、今の感情とお給料のアップダウンの激しい彼氏よりも、
この顧客の方のような、物事に動じず、マイペースで収入も安定している人の方が、自分には合っているのではないかと思うこともありました。
ですが、もともとがお客様と営業マンの関係で、そこを超えてはならないように思っていましたし、
直接的に、恋愛感情を抱いているようにも思えてはいなかったのです。

その後、同棲は解消して実家に戻り、転職もしました。
そのもと顧客であった方とは、食事に行くくらいの仲でしたが、恋愛に発展することもなく、2,3年たちました。

その間にも、他の男性とおつきあいしたりしましたが、すぐに終わっていました。

いつも心のどこかで、そのもと顧客であった彼のことが気になるのです。
その人といた方が、ありのままの自分でいられるし受け入れてくれるのです。
それはわかってはいましたが、それが彼を必要としていて恋愛感情であるとは気がつきませんでした。
また、彼の方からも何も言ってくることもありませんでした。

ずっと友達以上恋人未満の関係でした。

そんなある日のドライブ中に、事故に遭いました。
私も彼も軽傷で済みましたが、自分の運転で事故に遭わせてしまったことで、めずらしく彼が落ち込んでいたのでわざと少し気丈に振る舞っていたら
『ずっと一緒にいて楽しいから、ずっと誘ってきたんだよ。今日危ない目にあわせてしまってごめん。
これくらいで済んだからよかったけど、これからは絶対に俺が守るから。ずっと言えなかったけど、結婚してほしい』
と言われたのです。

驚きと、この事故がなかったらどうなってたんだろうという疑問と、自分もすごく彼を思っているという気持ちがあふれて爆発しそうでした。
ずっと友達のような、兄妹のような関係で煮え切らない私たちに起こるべくして起こったハプニングでした。

その後、気恥ずかしいながらも手を取り合って、結婚へと進み、結婚して今もなお仲良く暮らせているのは、
長い長い準備期間があったからだなと思っています。

回り道してしまったけれど、あの頃と変わらず今も夫を尊敬し、頼りにして幸せに暮らしています。